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東北大学女子学生入学百周年ブックフェア

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田中真美先生ご推薦/青葉山東キャンパス book+cafe BOOOK
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シンポジウム参加者及び東北大学女性教員の方々の著書、お奨め書籍 一覧・コメント

朝倉 京子 先生/大学院医学系研究科 保健学専攻


チェルノブイリハート/合同出版
未曾有の人為災害となった福島第一原発事故の影響を正確に予測するために、我々はチェルノブイリ原発事故に学ぶべきです。この本は、2003年第76回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作品「チェルノブイリハート」の公式ガイドブックで、映画で使われた映像が満載されています。そして、チェルノブイリ原発事故で国土の99パーセントが汚染されたベラルーシでは、生まれつき穴の開いた心臓をもつ子供(チェルノブイリハート)をはじめとして、なんと85パーセントもの子供が健康障害をもっていることが報告されています。このような事態が福島の事故では起こらないと誰が言い切れるのでしょうか。謙虚にチェルノブイリで起こったことを見つめましょう。
 
終わりのない惨劇/緑風出版
チェルノブイリ周辺のベラルーシ、ウクライナなどでは、甲状腺ガンや白血病などの各種ガン、循環器系、免疫系、呼吸器系などの重篤な疾患、遺伝障害などが蔓延し、死者は数十万人に及んでいます。しかし、国際原子力機構(IAEA)や世界保健機関WHO)は、公式の死者数を急性被爆などの数十人しか認めず、被害を訴える現地の医学者などの報告を抹殺し、被害の矮小化に奔走し、原発の推進に加担しています。本書は、IAEAやWHOがどのようにしてチェルノブイリの死者数や健康被害を隠ぺいしているのかを明らかにする貴重な書物です。
 
戦後史の正体/創元社
日本の学校教育では、現代史を詳しく教わることはありません。なぜでしょうか?この本を読むと、その理由の一端がわかります。つまり、戦後の対米隷属状況を国民に正確に伝えることができないのです。また、日本の政治がなぜダメなのか、その理由もわかるでしょう。日本という国はこれほどにも対米隷属を続けてきたのか、と驚くと同時に、現代の日本の社会状況がクリアに見えてく

磯貝 恵美子 先生/農学研究科 動物微生物学分野


はじめの一歩のイラスト 感染症・微生物学、はじめて学ぶ人のための目で見る教科書/羊土社
はじめて学ぶ人でもイラストから理解しやすい本です。今年もあらたな感染症として新型コロナウイルスによるMERSや重症熱性血小板減少症候群などが発生しました。ひとりでも多くの方に感染症の背景を知っていただきたいと思っています。
 
最上の命医 (第1部)および最上の明医 ザ・キング・オブ・ニート (第2部連載中)/小学館
専門家による監修のもと、病気や手術法についても図解入りで詳しく描かれています。感染症(レプトスピラ病)に関する取材を受けた関係で全巻を大人買いしました。第2部はまだ連載中のため、途中までです。病気と闘う姿勢と発想の転換やチャレンジ精神に共感します。アフリカでの話は自分自身でも似たような体験がありました。
 
震える牛/相場英雄、小学館文庫
この本は東京の居酒屋で仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者殺人事件の真相を解き明かしていく推理小説です。食品の安全への背信、企業倫理の崩壊など現代に潜む病巣などの社会問題を取り上げております。震える牛とはBSE発症牛のことです。食の安全を目指すものとして、作者のメッセージを受け取りました。

有働 恵子 先生/大学院工学研究科附属 災害制御研究センター


理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法/宇野 賀津子・坂東 昌子、ブルーバックス
私が自分の身の処し方に迷っていた博士課程のときに出会い、研究を続けていく上での心構えを学ぶと同時に、女性研究者もこうやって仕事と育児を両立できるんだと勇気づけられた本です。高校生から育児期のワーキングウーマンまで、それぞれの年代で必要とされる情報がまとめられおり、大学教員になった今も、育児の乗り切り術や「60点主義」などはとても参考になります。

大隅 典子 先生/大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野


なぜ理系に女性が少ないのか?/西村書店
本書は有名な「サマーズ発言」の後に出版されたものですが、「なぜ理系に女性が少ないのか?」という問いに対してのそれぞれ異なる立場の専門家が論説を載せています。本書を読んで「なぜ理系に女性が少ないのか?」という答えが見つかるというよりも、女性についての「無意識のバイアス」に気づくことが大事だと思います。また、本書の翻訳には東北大学サイエンス・エンジェルさん(当時)や女性研究者育成支援室の方々にお世話になりました。是非、一度、読んでみて下さい!

杉本 亜砂子 先生/大学院生命科学研究科 生命機能科学専攻


二重らせん/ジェームス.D・ワトソン、翻訳:江上 不二夫・中村 桂子、講談社
高校1年生のときに読んだこの本がきっかけで、私は分子遺伝学の道に進むことを決めました。20世紀最大の生物学的発見であるDNAの二重らせん構造の発見の過程が、発見者の一人であるワトソンによって描かれています。科学的真実の美しさと、「きれいごと」ばかりではない研究者の日常の対比が読みどころ。一癖も二癖もあるノーベル賞受賞者が少し身近に感じられるかも?

田中 真美 先生/大学院医工学研究科 医工学専攻


君について行こう(上)(下)~女房は宇宙をめざす~女房と宇宙飛行士たち/向井 万起男、講談社
私は機械工学の出身で航空宇宙関係、ロボットや設計の話が出てくる「宇宙兄弟」の愛読者ですが、この本はその原作にもなり向井万起男さんの向井千秋さんへの素直な思いなどがつづられており、一気読みしてしまいました。是非おすすめいたします!

松八重 一代 先生/工学研究科 金属フロンティア工学専攻


教養としての資源問題 ―今、日本人が直視すべき現実/谷口 正次、東洋経済新報社
環境科学を学ぶ学生さんのみならず、工学研究を行う・志す全ての方に一読いただきたい書籍。資源を利用する、その裏側に何があるのか。教養として知っておくべきことがここに示されています。ライフサイクル視点をもって、サプライチェーンの最上流に目を向けつつ日々の生活・研究を見直してみてください。
 
リン資源枯渇危機とはなにか (阪大リーブル029) /松八重 一代 他、大阪大学出版会
Phosphorus, Food, and Our Future/Karl A. Wyant

2013年現在、72億人の人口が地球上にいると推測されており、2050年に96億人になると予想されています。リンは農業生産を支える必須の元素であり、人口増大・エネルギー資源多様性を背景とした食料、エネルギー作物の需要増大を鑑みて世界的なリン資源の保全と管理が大きな注目を集めつつあります。リン資源を巡って何が起きていて、今後どのような対応が求められるのかが示されております。

水野 紀子 先生/大学院法学研究科・法学部 総合法制専攻(法科大学院)


トラウマ/岩波新書、宮地尚子
肉体的暴力や精神的暴力がいかに人間の精神を傷つけるか、若い人たちには是非知っていてほしい。人間の脆さと傷つきやすさを認識することが、大人への成長には必要である。単純な勧善懲悪の正義の危険性を自覚しつつ、弱者に寄り添って、人々がより幸福に暮らせる社会をめざして粘り強く努力できる、そんな大人になってもらいたい。

吉沢 豊子 先生/大学院医学系研究科 看護学専攻


卵子老化の真実/河合 蘭、文春新書
私の専攻はウィメンズヘルス看護学ですが、その観点から女性とキャリアを考えたとき、この本を読んでおくことをお勧めします。今後キャリアを求めるか、子産み子育てに埋没するかの選択の時代は過ぎました。両方が普通のこととして捉えられる時代が来ています。その中でもスマート女性は人生設計を考えます。自身の身体のことを知識として獲得しておくことは将来に大いに役立つことになるでしょう。

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