「杜の都ジャンプアップ事業 for 2013」では、大学内でのさらなる女性研究者比率向上のため、新規採用を積極的に行っています。このページでは、新規採用となった女性研究者を紹介しています。採用を希望する方は、「公募」ページの「新規採用」をご覧ください。
多元物質科学研究所 光機能解析研究分野 助教
宇井 美穂子
研究活動は、私たちがよりよい生活を求めて暮らす社会においてその発展の基盤となるものです。生涯の仕事として何か社会のために役立つことはできないだろうかと考えた時、最初に思い浮かんだのが研究への道でした。どんなに小さなことでも、これまで存在しなかった概念や知見、あるいは方法論や新規な物質を新しく世の中に出していくという作業は、計り知れない可能性を秘めた価値あることだと思います。現在、私は有機化学と蛋白質工学を組み合わせた半人工的な機能性分子の創製を目指して研究を行っています。人工的な合成化合物からのボトムアップ設計と、高度に洗練された生体分子からのトップダウン設計を融合し、1+1が10にも100にもなるような仕事ができたらと夢見ています。
流体科学研究所 計算複雑流動研究分野 助教
中野 わかな
私は、スーパーコンピュータを利用した数値計算による流体現象の解析や、数値計算手法の開発に関する研究を行っています。これまでに、一様流中の物体から発生する渦と音波の関係を明らかにする研究や、超新星爆発において発生する球状衝撃波の不安定性に関する研究を行ってきました。
これからも流体の研究を通して、自然科学に関する広く深い知識を身につけ、社会にインパクトを与えるような研究成果を出していくとともに、一人でも多くの学生が東北大学での経験を通して成長することができたと実感できるような教育を行うことを目指し、努力していく所存です。皆様からのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
農学研究科 動物生殖科学分野 助教
星野 由美
杜の都ジャンプアップ事業で助教に着任いたしました、農学研究科の星野由美と申します。私の主な研究テーマは、哺乳動物の卵子が「どのように成熟し、受精するのか」を分子レベルで解明することで、受精能・発生能の高い卵子を体外で作出できる技術の開発を目指しています。この研究は、家畜の効率的生産のための技術開発のみならず、希少野生動物・絶滅危惧種の個体復元や人の生殖機能障害に対する有効的な治療法の開発にもつながると期待されています。世界で活躍できる女性リーダーが増えていくことを願いつつ、私自身も学生にとってのひとつのロールモデルになることを意識しながら、教育・研究に携わっていきたいと考えています。