「杜の都ジャンプアップ事業 for 2013」では、大学内でのさらなる女性研究者比率向上のため、新規採用を積極的に行っています。このページでは、新規採用となった女性研究者を紹介しています。採用を希望する方は、「公募」ページの「新規採用」をご覧ください。

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

環境科学研究科 環境分析化学分野 助教
升谷 敦子

私の専門は溶液中における分析化学です。これまで、センサーとしての応用を目指して近赤外吸光金属錯体の機能開発に取り組み、疎水場、pH、アニオンに対する応答機能を見出してきました。この錯体の機能開発と機構解明をさらに進め、近赤外生体イメージング用プローブとしての応用につなげていきたいと考えています。さらに今後は、広く科学全般に興味をもち、研究者としての幅を広げていきたいと思います。また、これまで自身が経験してきた研究の楽しさを学生に伝えていけるよう努めます。

生命科学研究科 宇宙環境適応生態 分野 助教
小林 啓恵

私は植物生理学の中でも、植物の環境応答に対する成長運動について研究を行っています。植物は、私達とは異なり固着性生物と呼ばれるように、発芽した場所から動かずに一生を過ごします。しかし、全く動きがないわけではありません。植物は、重力や水分などの外的環境を刺激として感じて、成長方向を刻々と変化させています。そんな植物の持つ能力を解き明かし、植物が持つ成長制御の能力を活用して植物工場等の効率化に利用できたらと考えています。今回本事業の支援を受けられるということで、視野を広げつつ、スキルアップを目指したいと思います。

情報科学研究科 人間情報科学専攻 准教授
長野明子

言語学分野で「語」という単位の研究を行っています。言語はわたしたちにとって最も身近で基本的な情報伝達手段といえるでしょうが、音声、意味解釈、音形と意味のむすびつき、談話、表記など、どの側面をとっても背後には非常に精緻な仕組みが隠れており、それらが巧妙に相関しあうことで、わたしたちの日常の言語活動が可能になっています。単純さのうしろに隠された複雑さ、複雑さが作り出す単純さという点に、ことばという仕組み自体の面白さがあり、また、それを可能にする人間の心的メカニズムの面白さがあるように思います。情報科学研究科という場で、そのような仕組みに対してどのようなアプローチが可能かを探っていきたいと考えています。