センター長の挨拶

センター長・DEI推進委員会委員長 挨拶

田中 真美

東北大学副学長(ダイバーシティ担当)/ 医工学研究科 教授
DEI推進センター長 / DEI推進委員会委員長

東北大学のダイバーシティの歴史は、1907年大学の創立とともに始まりました。本学は開学の理念として「門戸開放」「研究第一」「実学尊重」を掲げ、多様な人材に入学の門戸を開放し、1913年には日本で初めて女性の大学生の入学を受け入れました。また、2001年に全国に先駆けて男女共同参画委員会を立ち上げ、2002年に「男女共同参画のための東北大学宣言」を発出、女子学生入学百周年にあたる2013年には「男女共同参画推進のための行動指針」を策定、それを受け2014年に設立されました男女共同参画推進センターは男女共同参画委員会とともに男女共同参画を着実に推進してきました。

世界が大きな変革期を迎える中、本学が誇る多様な知を総結集し、現在のみならず未来の人類の幸福を目指して新たな価値の創造へ向けて挑戦し続けるために、東北大学はこれまでの宣言、行動指針を継承しつつ発展させるために「東北大学ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)推進宣言」を2022年4月5日に発出しました。この宣言では、多様性、公正性、包摂性を掲げ、全ての学生・教職員がダイバーシティを尊重し、かつ、全ての学生・教職員のダイバーシティが尊重されるよう、意識啓発や環境・制度整備を促進することを宣言いたしました。これまでも本学は留学生も含め、黎明期から多様性を重視して参りましたが、真の多様性の実現のために、公正性、包摂性の重要性を明確にしました。

2023年は本学で日本初の女子学生が誕生した110周年であり、また文系女子学生誕生から100周年であります。この輝かしい2023年に東北大学男女共同参画推進センターは、東北大学ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)推進センターへと改称いたしました。東北大学DEI推進センターのスローガンは「すべての構成員が輝く東北大」です。全ての学生・教職員が思う存分能力を発揮できるよう、本センターでは、実態把握のための調査を行いながら、引き続き女性リーダー育成の活動や性別を問わない育児支援を行うだけでなく、無意識のバイアスの啓発や、性の多様性に関するガイドラインの策定などにも取り組むなど公正性を担保するため各種活動を行います。学内の関連部署にとどまらず、地域や国内外の関連組織などとも連携を図りながら、全ての学生・教職員がより一層輝けるよう、センターメンバー一丸となって、さらなるDEIの推進に努めて参ります。

DEI推進センター長
DEI推進委員会委員長
田中 真美