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【報告】STEM分野の女性の動向:学童期から高等教育~社会人以降まで(2024/12/5 開催)

【日時】 2024年12月5日(木) 16:00~17:45
【開催方法】ハイブリッド開催(会場・オンライン)
【会場:事前申込み不要】文科系合講義棟 2階 第3小講義室(経済学部)(川内キャンパス)
【対象】東北大学または全国ダイバーシティネットワーク東北ブロック参画機関に所属する教職員、
    学生、大学院生
【主催】東北大学大学院経済学研究科政策研究センター・東北大学DEI推進センター
【ポスター】詳細は、こちら(PDF)
【参加人数】50名(オンライン35名、会場15名)(関係者含む)

 STEM分野からの女性の離脱はいつから始まるのか。その原因はなんなのか。当日のセミナーでは、労働経済学を専門とし、男女間の賃金格差などを研究している臼井恵美子先生(当センター教授(クロスアポイントメント))の近年の調査分析を参考に、STEM分野における男女格差を縮めるために必要な取り組みについて議論しました。

 臼井教授は、これまで実施した「理工系分野卒業者の就業における男女の賃金格差」、「高校1年生の生徒と保護者向けのアンケート調査」、「小中学生の保護者向けの理科実験教室関するアンケート」という三つの調査分析を紹介し、女子学生の理科ばなれがかなり早い段階から親や社会の無意識のバイアスによって進んでいる実態を話しされ、公教育の中で理科にたくさん触れられる機会を提供することが大事であると主張しました。

 続くパネルディスカッションでは、東北大学副学長の大隅先生、日比谷高校の村田先生、宮城第一高校の會田先生は学校現場での女子学生の理系進学について議論しました。また、工学研究科 DEI 推進プロジェクトの特任助教からは、現在東北大学工学研究科が行なっている女子学生への手厚い支援などや、中高生向けのセミナー開催などの取り組みが紹介されました。

 セミナーを通して女子学生の理系進出を促すためには、家庭の中や公教育の現場はもちろん、理工学系の卒業後の就職先まで至るところに無意識のバイアスが存在していることを痛感し、教育制度の見直しを含めた抜本的な改革が必要であることを改めて考える機会となりました。

パネル討論
「STEM分野の女性の動向:学童期から高等教育~社会人以降まで

【パネリスト】

臼井 恵美子
DEI 推進センター教授/ 一橋大学経済研究所教授

大隅 典子
副学長(広報・ダイバーシティ担当)

村田 律子
東京都立日比谷高等学校主任教諭(物理)
日本物理教育学会所属( 男女共同参画担当理事)

會田 憲之
宮城県立宮城第一高等学校主幹教諭(生物)
女子サッカー部顧問

工学研究科 DEI 推進プロジェクト

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