ジェンダード・イノベーション

ジェンダード・イノベーションは、研究・開発にセックス分析・ジェンダー分析・交差性分析を取り入れることで、科学技術をより公正で持続可能なものにするための取り組みです。DEI推進センターではジェンダード・イノベーションの普及・推進にも力を入れています。本ページでは、ジェンダード・イノベーションを理解し、研究や開発に活用するための情報を紹介しています。

動画

東北大学DEIシンポジウム(2024年11月17日開催)

基調講演「ジェンダード・イノベーション:科学技術に付加価値を」

Londa Schiebinger氏
(スタンフォード大学歴史学科ジョン・L・ハインズ科学史教授)

パネル討論「多様性をイノベーションに活かす」

授業

2023年度からお茶の水女子大学・東京大学・東北大学の三大学連携プログラムとして、「理系」「文系」を横断する8つの座学と7回のグループワークからなるオンライン集中講義を実施(2024年度より単位取得科目)。ジェンダード・イノベーションに関連する学会の最新の動きを学べると同時に、東京大学やお茶の水女子大学の学生とグループ討論ができる貴重な機会になっています。

LGBTQ+/SOGI、ダイバーシティ、ジェンダード・イノベーションを含む現代社会の多様なジェンダーやダイバーシティをめぐる課題について、本学の教員に加え、他大学や民間からの講師を招聘してオムニバス形式の学際的授業を実施。

国内外の情報

ジェンダード・イノベーションを理解し、研究や開発に活用するための国内外の関連サイトや書籍、論文、参考資料などをまとめました。

国内

AMEDが実施した調査の報告書、国内外の政策のまとめ、SAGERガイドラインの概要、イベント資料および動画などの情報がまとまっているサイト

JST-CRDSが実施したジェンダード・イノベーションに関する8ヵ国・地域の政策やそれに基づく取り組みに関する調査報告書
書籍版あり、PDFは無料ダウンロード

Natureに掲載された生物学的性差およびジェンダー差に関する記事の一覧

当センターの鶴田想人特任助教が共編および「第1章 「責任」としてのジェンダード・イノベーション――無知学からヤングの責任論へ」を執筆、佐々木成江教授が「第4章 生命科学分野におけるジェンダード・イノベーション」を執筆

当センターの佐々木成江教授が【第3章 多様性の背景】のうち「科学技術分野におけるジェンダード・イノベーション」を分担執筆

特集「科学技術政策とジェンダー視点」にロンダ・シービンガー教授のインタビューが掲載されています(2024年11月に来日された際のもの)。前センター長の大隅典子教授も「脳の性差とジェンダード・イノベーション」を寄稿されています。

国外

科学、保健・医療、工学、環境分野におけるジェンダード・イノベーションの国際プロジェクトのウェブサイト。セックス分析、ジェンダー分析、交差性分析の用語の定義や分析手法、さらには、それらの分析が新しい発見及びイノベーションにどのようにつながるかの具体的なケーススタディが数多く提供されている。

研究において性差を配慮・報告するためのガイドライン。

研究において交差性分析を実施するためのガイドライン。日本語訳がこちらからダウンロードできます(ページ内の「Get the resource」をクリック)。

欧州委員会により招集された専門グループによる報告書。ホライズン・ヨーロッパ・フレームワーク・プログラムへの指針としても活用。

欧州委員会により招集された専門グループによる二つ目の報告書。具体的な政策提言やホライズン・ヨーロッパ・フレームワーク・プログラムへの指針としても活用。

国内研究助成(公募終了済みも含む)

ジェンダード・イノベーションに関わる国内の研究助成の一覧です。

提供機関:AMED
研究対象:AMEDの令和8年度の公募要領及び研究開発提案書では、すべての提案に関して、性差を考慮した研究開発を推進するために、性差を考慮したか、またその理由を記入が必要になりました

提供機関:AMED
研究対象:女性特有の疾病に関する研究および男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究

提供機関:AMED-CREST、PRIME
研究対象:健康状態や疾患に関する、個人差や性差、同一個人内での変化が生じるメカニズムを解明し、病態の精緻な層別化や個体レベルでの予測モデルの構築を行い、個人にとって最適な治療・予防技術の開発を目指す。

提供機関:セコム科学技術振興財団
研究対象:性別に関係なく生じるが性差が認められうる健康課題を対象