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【報告】国際女性デー記念 第8回東北大学紫千代萩賞授賞式・受賞講演会(2025/3/13 ハイブリッド開催)

【日  時】 2025年3月13日(木) 15:00-16:15 
【会  場】 ハイブリッド開催
      (オンライン:Zoom, 会場:東北大学片平北門会館2階 エスパス)
【対  象】 一般参加可
【ポスター】 詳細は、こちらから( 日本語 English )

3月13日、国際女性デー記念 第8回紫千代萩賞授賞式・受賞講演会を開催しました。2017年度に創設された紫千代萩賞は、東北大学において優れた研究を展開する女性研究者を顕彰するもので、2021年度より3月8日の国際女性デーを記念したイベントとして開催しています。

今回は、四つの分野のうち、「理学・工学 分野」では該当なしとなり、「人文・社会科学分野」で内藤 真帆 准教授(文学研究科)、「農学・生命科学分野」で千葉 杏子 助教(学際科学フロンティア研究所)、「医歯薬学・保健分野」で佐藤 恵美子 准教授(薬学研究科)の3名の授賞式となりました。本学DEI推進委員会の副委員長である芳賀満教授より、審査評が述べられた後、冨永総長から受賞者一人一人へと賞状が渡されました。

続いて、受賞者それぞれによる講演が行われ、最初に内藤 真帆 准教授(文学研究科言語学専攻)より「消滅危機に瀕したヴァヌアツ共和国の未解明無文字言語の研究」と題して、話者500人の消滅危機言語である「ツツバ語」研究についての発表がありました。電気・水道・ガス・病院もないところで、現地住民と寝食を共にしながら彼らが使ういきた言語を習得し、記録していったというお話からは、内藤先生の情熱が窺われました。

「農学・生命科学分野」の千葉 杏子 助教(学際科学フロンティア研究所・新領域創成研究部)は「キネシンの自己阻害異常とヒト疾患の関わりについての研究」で、キネシンという細胞内輸送を担うタンパク質の変異と疾病の関係について説明されました。本研究で得られた結果を発表した論文(共著)は、TOP10%論文として高い評価を得ています。

最後に、「医歯薬学・保健分野」の佐藤 恵美子 准教授(薬学研究科臨床薬学分野)は、「低出生体重が及ぼす世代を超えた影響の研究」として、低出生体重が危険因子の世代間連鎖を永続させることを明らかにし、低出生体重児を予防することの重要性について話されました。

当日は、冨永悌二総長、大隅典子副学長(ダイバーシティ担当)の他、受賞者の所属研究科長らも参加され、受賞を祝いました(参加者51名、関係者含む)。

受賞者一覧

研究分野   氏 名 所 属所 属業績名
人文・社会科学分野 内藤 真帆  文学研究科 准教授 消滅危機に瀕したヴァヌアツ共和国の未解明無文字言語の研究
理学・工学 分野該当者なし
農学・生命科学分野千葉 杏子学際科学フロンティア研究所助 教キネシンの自己阻害異常とヒト疾患の関わりについての研究
医歯薬学・保健分野佐藤 恵美子薬学研究科准教授低出生体重が及ぼす世代を超えた影響の研究

※所属や役職は受賞当時のもの

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