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My Story – 男性の育休ー「育休の取得を通じて感じたこと」

佐藤 梓(総務企画部総務課総務第⼀係 主任)

半年間の育休を取得

2023年の2月に子供が生まれ、半年間の育休を取得しました。半年間育休を取ると決めるまでに様々なことを考えましたし、仕事と育児の両立という点からすれば、育休期間は育児に全振りすることになるので、両立とはかけ離れてしまうのではないかとも考えました。しかし、長い目で見て、仕事と育児を両立するには育休を取得するしかないと考え、育休を取得しました。

平日の育児は誰がするのか

はじめに、もし、私が育休を取らなかった場合、平日の育児をどの程度できるかを考えました。所属先の総務課の業務量はそれなりにあり、帰宅時間が遅いということもあったので、平日はあまり育児ができないのではないかと考えました。そうすると、平日の育児は産休と育休を取る妻にお願いすることになりますので、平日の育児は妻一人で足りるのか、と考えました。

育休取得を決断

育児本に掲載されている新生児期の生活リズムでは、授乳は約2時間おきで1日平均11回ほど。夜中でも授乳があります。私の普段の帰宅時間は、夜の8時や9時頃ですので、育休を取得しなかった場合、私が担える育児は夜中の授乳や寝かしつけだけになりそうだと考えました。授乳以外にも、お風呂に入れたり泣いていたらあやしたりなどといったこともありますし、自分たちの食事も用意したりと、寝る暇がないくらい、いろいろなことがあります。こうした生活を何とか乗り越えてきた方も多いとは思います。しかし私は、この生活を続けたら私か妻か、もしくはその両方の体力が尽きてしまい、最終的には仕事も育児も共倒れになってしまうのではないかと考えました。そのため育休を取ろう、と決断しました。

育休取得にあたっての経済的・実務的・心理的不安

しかし、いざ育休を取ろうと思ったとき、いろいろと不安がありました。この不安は、ほかの男性職員の方々が育休取得を検討する中で同じように感じるものではないでしょうか。逆に考えると、その不安の解消が男性職員の育休取得率の向上や育児参加の機会を増やすことに繋がるのではないかと思います。実際に私が感じたのはまず、経済的な不安です。現在の国の制度では、育児休業給付金の金額は、子供が生まれてから半年間が約67%、それ以降は半分の50%となるため、子供が生まれて出費が増すなかで収入が減少してしまう、という点は非常に不安に感じておりました。2つ目は実務的な不安です。私が担当している仕事がどうなるのか、といったことです。東北大学では、事務職員が育休を取得した場合の代替職員は原則派遣職員とする、と定められています。しかし、派遣職員の方が全ての仕事を担えるわけではないと思いますので、結果的に他の方々の仕事の負担が大幅に増すのではないか、と不安に感じました。さらに、育休を取得すると伝えたら上司や同僚にどう思われるのか、という心理的な不安もありました。これは人それぞれかと思いますが、実際に私が上司の相談した際には、取得して良いですよ、と即答してくださり、とても気持ちが楽になりました。

育休中と職場復帰後に感じたこと

育休中、母乳による授乳以外は男女関係なく誰でもできるんだな、ということを特に感じました。育休取得前、上司との雑談で男性が育休を取ったら何をしたらいいんですかね、といった話をしたら、「授乳以外は全部やるんですよ」と、はっきり言われました。育児に対する自分の考え方がそもそも間違っていた、と認識しました。実際に育児をしてみたら、授乳以外は男性でも担えることなので、育休の取得は男女関係なく、もっとフラットであってもいいのかな、と思います。職場復帰後に感じたことは、超過勤務への意識改革です。7時とか8時には子供が寝てしまうので、仕事を定時に終らせないと平日の育児は難しいです。また、大学にはおむつ台がないな、と気づきました。赤ちゃんを連れてくることがあまり想定されてこなかったのかもしれません。しかし今後、働き方が多様化していくなかで、子供に関する設備や施設なども必要になってくるのではないかな、と感じます。

※本記事は、2024年2月13日に開催した「第31回 TUMUGオンラインランチミーティング」で発表いただいた内容を、ご本人より承諾を得て掲載しています。
※役職・所属等は発表当時(2024年2月時点)のものです。

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