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【コラム】 支援要員制度を利用して

金子 美華 [医学系研究科 地域イノベーション分野 准教授]

「支援要員制度」には、東北大学に着任した2013年度からお世話になっています。当時、6歳、4歳の子育て中、第2子が特発性小児ネフローゼ症候群で月1回以上の通院治療中でした。前任地で同様の制度を利用していたので、「東北大にもあるに違いない」と探し、年度途中でしたが、藁(わら)にすがる思いで問い合わせたところ、採択して頂きました。 私の研究分野は、いわゆる「ウェット」な実験系。ある程度まではマンパワー(実験の量)が成果に比例します。準備など実験に必須の単純労働、実験材料調整の様な単純作業的な実験等が支援要員によって安定的に行われると、実験結果の精査、考察、次の実験計画などの知的活動にじっくり取り組むことができ、負担感が軽減されます。東北大着任1年目にペースを落とさず研究を遂行する上で、短時間でも毎日安定してラボワークに従事してくれる支援要員の存在が非常に助けになりました。 ただ、ラボワーク系支援要員の方は、ご自身の研究者としてキャリアを最優先にしている訳ではない人材が雇用される場合が多かろうと思います。本制度が、利用者にとってだけでなく、採用される人材にとっても、より安定的に運営されることを願っています。

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