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【報告】こどもの貧困・社会イノベーションセミナー「現場から学ぶこどもの貧困」(2023/7/12 開催)

【開催日時】2023年7月12日(水)16:20~17:40
【開催形式】対面(会場:東北大学文科系総合講義棟経済学部第一講義室)、オンライン(zoom)併用
【対  象】学生・教職員
【プログラム】
 16:20 開会、NPOゼミ生による講師紹介  
 16:25 NPO法人TEDIC 共同代表 鈴木 平さんご講演  
 17:25 質疑応答  
 17:40 閉会
【参加者数】76名
【主  催】東北大学経済学部非営利組織論ゼミナール
【共  催】東北大学経済学研究科SDGsラボ、東北大学課外・ボランティア活動支援センター

2023年7月12日(水)16:20~17:40、東北大学川内南キャンパスにて、NPO法人TEDIC共同代表、鈴木平さんをお招きし、こどもの貧困・社会イノベーションセミナー「現場から学ぶこどもの貧困」を開催いたしました。

本セミナーは対面・オンライン(Zoom)併用で開催し、東北大学学生・教職員、総勢76名が参加しました(主催:東北大学経済学部非営利組織論ゼミナール、共催:東北大学経済学研究科SDGsラボ、東北大学課外・ボランティア活動支援センター)。
セミナーでは、前半、鈴木さんの方から改めてこどもの貧困問題とは何か、現場での実感を踏まえながら用語や認識についてご説明いただきました。後半では、鈴木さんが実際に石巻の現場で体験した事例を基に、貧困問題をはじめとする諸問題に直面するこどもたちの居場所支援として行っていること、その時の心構えなどについてご講演いただきました。ご講演の最後には、本大学卒業生で現在TEDICで勤務なさっている大庭さんから、ご担当された事例についてお話をいただき、長期的な支援の過程とその現実について考えを深めました。

参加者の声(アンケートの回答より一部抜粋)

  • 心の孤独をなくすという従来とは異なった視点から貧困解決に取り組んでいることが分かり、心理面でのケアの重要性を再確認した。
  • このセミナーに参加する前も子供の貧困が問題になっているということは知っていたが、このセミナーを受け、実際に問題に触れ対策をしている方の話を聞いて、解像度が上がった。
  • 経済的貧困に注目されがちだが、クリスマスなど普通のイベントができないのは同調意識が強い小学生にはつらいと感じさせられました。感性が豊かな子ども時代だからこそ、こころの豊かさは見捨ててならない視点だと思います。
  • 講演内で鈴木さんが行政やNPOなど他団体と連携する際に、自分と相手はちがうことを認識し、相手の立場になって考えてみるということを意識しているというお話が印象に残っています。私が所属している団体でも他団体との連携活動が多いので、自団体での活動にも生かしていきたいです。
  • 子どもの貧困の定義について考えさせられた。これまでは所得によるものばかりをイメージしていたが、体験による格差など様々な側面から貧困かどうか判断しているのだとわかった。紹介された事例も貧困による悪循環を表すものが多く、貧困が大きな問題であることが意識付けられた。
  • 子どもの貧困について、知識だけでなく、現場での実際の状況についてもお話を聞くことができ興味深かったです。私もこの課題の解決には、周囲のサポートと本人の気持ちのバランスをとりつつ、長期的に向き合う必要があると考えていました。
  • 貧困って、考えるべきだけどあまり目にはしたくない。目を背けたくなってしまう。でも考えていかなければならない問題。
  • 子どもの貧困の要因は一つでないという指摘は、社会課題解決を考える際に共通する視点と思いました。震災によって貧困があぶりだされたという話は興味深く聞きました。
  • 「地域の繋がりがしがらみである」とか「サードプレイス」という言葉が印象的です。特に前者については、自分の元々持っていた考えと真逆な考え方でとても勉強になりました。現場での経験が豊富な平さんにしか話せない内容であったこともあってか、言葉の重みが違って何度も感動しました。
  • 元々孤独や子どもの相対的貧困に関する興味があったこともあって、解決に家族外の交流を作ることが行われていた点が印象に残りました。偏見かもしれないですが、今の時代はきっかけ次第で最低限の経済力があろうと孤独な状況になるイメージを勝手に持っています。具体的にどうすれば成り立つかははっきり分かりませんが、そう言った人も含めて交流し合う場が作られれば理想的だと思いました。

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