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【報告】東北大学DEIシンポジウム「ジェンダード・イノベーションが切り拓くDEI」(2024/11/17開催)

【日  時】2024年11月17日(日) 13:00-15:45
【開催方法】ハイブリッド開催(会場・オンライン)
【オンライン】Zoom(ウェビナー)
【会  場】東北大学川内北キャンパスマルチメディア教育研究棟2階 マルチメディアホール
【対  象】学内教職員、学生、一般の方
【ポスター】ポスターは、こちら(PDF)から。
【備  考】日英同時通訳、文字情報保障
【参加人数】172名 / 対面参加72名・オンライン参加100名(関係者含む)
【アーカイブ】デジタルパンフレットはこちらから。(文字認識用PDF
       講演動画(準備中)

 東北大学DEIシンポジウム「ジェンダード・イノベーションが切り拓くDEI」が11月17日開催されました。冨永悌二総長の開会の挨拶で始まった当日のシンポジウムは、第1部としてジェンダード・イノベーションの創始者で、EUのジェンダー政策に深く関わってきたスタンフォード大学のロンダ・シービンガー教授の基調講演と田中真美教授(DEI推進センター・センター長)による本学のDEI推進の報告があり、第2部では大学、企業、また行政におけるジェンダード・イノベーションの実践とその可能性について報告と議論がありました。

 基調講演でシービンガー先生は、これまでの科学発展の中でいかに性差が考慮されてこなかったかという歴史的事実や現代にもさまざまな科学分野の商品開発に知らず知らず固着されたジェンダーイメージが利用されていることを指摘しました。例えば、日本で開発されたロボット、ペッパーは見た目や声はジェンダーニュートラルに見えるが、欧米の人ならアイアンマンという映画の秘書役の女性を連想するだろうといった、言われてみれば女性名だったという新たな気づきを与えてくれました。また、ジェンダード・イノベーションというアプローチは、性・ジェンダー・人種や民族、また地理的位置など利用者を取り巻く多様な因子を考慮する交差分析を通じて科学的発見と革新の促進を目指していること、そして実際にこのアプローチを利用して、誰もが安心して利用できる商品開発やサービス提供がなされている事例についても紹介がありました。

 第2部のパネル・ディスカッションは、シービンガー教授の著書を翻訳し、無知学の観点から科学史を研究している鶴田想人氏(大阪大学)がファシリテーターを務め、本学工学研究科教授で(株)ファイトケミカルプロダクツの取締役も務めている北川尚美氏、仙台市経済局スタートアップ支援課の白川裕也氏、(株)仙台三越代表取締役社長の小宮仁奈子氏、(株)LITALICOの執行役員CQOでLITALICO研究所所長の榎本大貴氏をパネリストに、ジェンダード・イノベーションの可能性と課題について議論していただきました。

当日は、対面参加で72名、オンライン参加100名で、合計172名(関係者を含める)の参加がありました。

ロンダ・シービンガ―教授を囲んだランチレセプションの様子

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