【日 時】2025年11月20日(木) 13:30-16:00
【開催方法】ハイブリッド開催(会場・オンライン)
【オンライン】Zoom(ウェビナー)
【会 場】東北大学青葉山コモンズ2階大講義室(翠生ホール)
【対 象】学内教職員、学生、一般の方
【ポスター】ポスターは、こちら(PDF)から。
【備 考】日英同時通訳、AIによる字幕あり。
【参加人数】288名 / 対面参加150名・オンライン参加138名(関係者含む)
【アーカイブ】
※講演映像(字幕付き)は、準備が整い次第、DEI推進センターのWEBサイトで公開予定です。

【当日資料】
・基調講演
「STEM分野におけるジェンダー平等を推進するために:構造的障壁と知の偏りに対する韓国の政策」
(日本語 / English)
Heisook Lee 氏
(韓国科学技術ジェンダード・イノベーションセンター(GISTeR) センター長/梨花女子大学校 名誉教授)
・講演
「東北大学におけるDEI推進~皆が輝ける大学を目指して~」
(日本語 / English)
田中 真美(東北大学副学長(ダイバーシティ担当)/DEI推進センター センター長)
・パネルディスカッション
「未来を担う人材を育て、活かせる社会へ」
(ファシリテーター使用資料)
【パネリスト】
Heisook Lee 氏(韓国科学技術ジェンダード・イノベーションセンター(GISTeR) センター長/梨花女子大学校 名誉教授)
丸田 薫(東北大学流体科学研究所 所長・教授)
行木 陽子 氏(中央大学商学部 特任教授)
田中 沙弥果 氏(特定非営利活動法人Waffle 理事長)
【ファシリテーター】
佐々木 成江(東北大学DEI推進センター副センター長・教授)
・東北大学における男女構成比と推移
東北大学DEIシンポジウム「科学技術分野の女性人材育成をどう加速できるか―日韓比較から考える課題と展望―」が11月20日開催されました。基調講演には、韓国女性科学技術者育成財団(WISET:Center for Women In Science, Engineering and Technology)の初代理事長で、現韓国科学技術ジェンダード・イノベーションセンター(GISTeR:Center for Gendered Innovations for Science and Technology Research)のセンター長を務めるHeisook Lee氏を招聘し、2000年代以降に韓国が取り組んできたSTEM分野の女性人材育成政策について学ぶ機会となりました。
講演では、韓国の政策が大きく二つの段階を経て進展してきた経緯が語られました。 Lee氏は、第一段階として『女性科学・技術者の育成及び支援に関する法律(2002年)』の制定と、それに続く5年ごとの基本計画策定・改正に言及し、こうした継続的な施策により、1997年に9.7%だったSTEM分野の女性研究者・技術者割合が、2023年には23.7%(日本は18.5%)まで増加した実績を紹介されました。
さらに、数の是正にとどまらず、研究プロセスやカリキュラムに組みこまれた『認識的障壁』に対処するために、第二段階として2021年に『科学技術基本法』や『研究開発成果評価法』へ、研究プロセスにおけるセックス・ジェンダー分析(SGIR)の導入に関する条項が明記されたこと、またそれらの法律に基づき第5次科学技術基本計画(2023-2027年)にもSGIRの実践が盛り込まれていることを解説されました。そして、『構造的障壁と認識的障壁の両面に対処すること、そしてシステム変革のための法的義務付けと戦略的資金投入こそが不可欠である』と述べ、東アジアにおける共通の課題と展望を示唆されました。
続いて、本学副学長(ダイバーシティ担当)およびセンター長を務める田中真美より、本学の取り組みについて報告がありました。昨年度東北大の教職員に実施したアンケート調査の分析結果の一部が紹介するとともに、新たな人事戦略として「加速支援パッケージ」の内容を発表しました。これは、日本初の「国際卓越研究大学」としての責務を果たすべく、現在約20%である女性研究者の比率を、今後25年間で40%まで引き上げるという目標達成に向け、従来の施策をさらに強化する人事戦略となります。
パネルディスカッションでは、副センター長を務める佐々木成江の進行のもと、「中学・高校、大学、企業という3つのライフステージを切れ目なくつなぎながら、未来を担う女性人材を育て、さらに彼女たちが力を存分に発揮できる社会をどのように実現するか」について討議が行われました。前半は、丸田薫氏(本学流体科学研究所所長)による大学での環境整備、行木陽子氏(中央大学特任教授/元日本IBM(株)技術理事)による企業でのダイバーシティ推進、田中沙弥果氏(特定非営利活動法人Waffle理事長)による女子中高生へのSTEM教育支援について、各ステージにおける課題と実践が共有されました。後半では、Lee氏を交え、日韓の比較が行われました。韓国では、2000年代以降、国レベルでの法整備とWISETやGISTeRといった専門機関による支援が進んだことが、女性研究者割合の増加につながり、日本との差を広げた大きな要因であると分析されました。加えて、日本における統計データの取得・分析の不足が指摘され、詳細なデータに基づく戦略立案の必要性が浮き彫りとなりました。
STEM分野におけるジェンダー多様性は、単なる公平性の実現にとどまらず、グローバルなイノベーションの創出や国際競争力の強化、さらには複雑化する社会課題に対処するために不可欠です。今後は、類似した課題や背景を持つ日韓両国が、互いの知見を共有し連携を深めていくことが、東アジア、ひいては世界の科学技術の発展に大きく寄与するものと期待されます。
当日は、対面参加で150名、オンライン参加138名で、合計288名(関係者を含める)の参加がありました。

東北大学副理事(DEI推進担当)/DEI推進センター 副センター長 秋山 正幸

東北大学総長
冨永 悌二

文部科学省 科学技術・学術総括官
井上 睦子 氏

東北大学副学長(ダイバーシティ担当)
DEI推進センター センター長
田中 真美

韓国科学技術ジェンダード・イノベーションセンター(GISTeR) センター長/梨花女子大学校 名誉教授
Heisook Lee 氏

東北大学流体科学研究所 所長・教授
丸田 薫

中央大学商学部 特任教授
行木 陽子 氏

特定非営利活動法人Waffle 理事長
田中 沙弥果 氏

東北大学DEI推進センター副センター長・教授
佐々木 成江

閉会挨拶
東北大学副学長(ダイバーシティ担当)
DEI推進センター センター長
田中 真美







Heisook Lee 氏を囲んだランチレセプションの様子




